風聞を忘れ真実を見つめよ。

インターネットは危険な場所になりうる。自分自身を守る必要がある。しかし、多くの人々は子供のように自分には危険がないと思っている。風聞を信じる愚を 犯すな。オンライン安全神話について真実を学ぼう。

神話　其の一．アンチウィルスソフトを導入しているので、私は完全に保護されてい る。

オンラインの脅威はウィルスに限ったものではない。この神話は窓が開け放しになっているにも拘らず、玄関のカギを掛けていることにチョットだけ似ている。 アンチウィルスソフトはハッカーの侵入を防止しないし、スパイウェアの侵入も止めはしない。まして、誰かを装うオンライン詐欺にあなたが引っ掛かることを 止めてくれはしない。

神話　其の二．私に興味持っている人なんていない。

二つ目の間違い。邪悪なハッカーと犯罪者が手を組んで仕事することが増加している。あなたの個人情報を盗むことは、あなたのテレビを盗むよりはるかに儲か る。匿名は防御たりえない。犯罪者は潜在的生贄を発見するために自動化されたツールを使用する。犯罪者はインターネット越しに一時間あたり数万のコン ピュータをスキャンできる。まさに、電話帳を見て生贄が在宅しているのか不在なのかを確認するために電話のベルを鳴らすことに類似している。

神話　其の三．私はバックアップしている。

バックアップそれ自体は何らかの危険からあなたを守ってくれるわけではない。自宅ガレージの中で車がクラッシュした場合に備え、もう一台スペアの車を持っ ていることにチョットだけ似ている。取ったバックアップがウィルスの侵入前でないのなら、あなたは感染したコンピュータのデータを復元することになる。

神話　其の四．保険に入っている。

保険会社は通常補償範囲からウィルス攻撃を除外している。ウィルス攻撃に関する専門業者の補償ではビジネスに関しては利用可能である。しかし、通常特別な セキュリティに関する要求がなされる。ポリシーはしばしば変更される。何が保障されるのかを理解するために加入している保険をチェックしなさい。

神話　其の五．ウィルスが侵入するのはE-Mailからだけだ。

不幸にしてウィルスの感染方法は多様である。例えば、Webサイト経由、直接インターネット越し、ディスクや他のリムーバルメディア、感染したプログラム のインストール等がある。

神話　其の六．金銭的損失が発生すれば銀行やカード会社が解決するだろう。

個人情報を盗まれ詐欺に使用されたことを立証できた場合、発生した借金は還付されるだろう。しかし、解決に要した時間とストレスは賠償されることない。あ なたのクレジットの履歴の上を、誰かがブルトーザで走行したようなもので決して快いものではない。
代表的な事例としては、正しい形に復帰するまで一週間かそれ以上かかる。個人情報盗難では一月以上もかかったという極端な事例もある。

神話　其の七．インターネットポリスは私に対して発生した何らかの悪事を止めてく れる。

インターネットポリスとして、「そのようなことは、いたしません」。
インターネットには国境がない。オンライン犯罪者は自分自身の個人情報を隠蔽するテクノロジを使用できる。

神話　其の八．セキュリティについて何かするのは手間がかかりすぎる。

個人情報の盗難を解決するためには平均して60時間かかる。そして、ウイルスとスパイウェアに感染していたコンピュータをクリーンアップするために2、3 日かかる。1オンスの予防は1ポンドの治療に優る。

神話　其の九．加入しているプロバイダが私を保護してくれる。

インターネットサービスプロバイダの中にはマルウェアに関するE-Mailスキャンやファイアーウォールで保護してくれる機能を提供している所がある。し かし、インターネットサービスプロバイダが「何をしているのか」を明白に理解する必要がある。より重要なことは、インターネットサービスプロバイダは「何 もしていない」ということを理解することだ。
インターネットサービスプロバイダの中には利用者を何も保護しないところがある。それだけでなく、詐欺や偽警告のE-Mailからさえ利用者を保護しよう としない。インターネットサービスプロバイダが「利用者に何かしてくれている」と仮定することは高価な誤認である。

神話　其の十．Mac もしくは Linuxコンピュータなので安全である。

MacやLinuxコンピュータがWindowsコンピュータに比べ攻撃を受けることがかなり少なく、傷つけられ難いということは真実である。しかし、 MacやLinuxに脆弱性が存在しないということではない。例えば、アップルはマイクロソフト同様定期的にセキュリティアップデートを発表している。さ らに、多くのインターネット詐欺師の仕事は使用しているマシンのOSに依存しないようになってきている。