§16. 球のワイアーフレームを作成する

 §12 Rubik's Cubeで立方体を作成した。以下のサイトを参考に、ここでは球のワイアーフレームを作成してみます。 GIMPUSER.com から Planet in a Wireframe Model の実践です。

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     完成画像。

Step 1

 Rubik's Cubeの時と同様、ワイアーフレームのテクスチャから作成していきます。

    1/ 新規画像を作成します。

    ファイル>新規画像

    サイズ=600×600
    背景色=黒
    レイヤー名を Wireframe に変更します。

    2/ レイヤーにアルファチャンネルを追加し、透明をサポートします。

    Wireframeレイヤーを右クリック>アルファチャンネルの追加

    3/ Wireframeレイヤーに市松模様を適用します。

    フィルター>下塗り>パターン>市松模様

    設定:
    サイズ=20

Step 2

チェス盤模様を碁盤目模様に変換します。

    1/ 市松模様の輪郭を抽出し、チェス盤模様を碁盤目に変換します。

    フィルター>輪郭抽出>輪郭

    設定: アルゴリズム=ソーベル
    量=10
    ぼかす=チェック


バンプマップの設定


バンプマップ適用後
Step 3

    1/ バンプマップを適用し、テクスチャを完成させます。

    フィルター>マップ>バンプマップ

    設定: 左図-上、参照。

************** バンプマップ(GIMPマニュアルより一部のみ抜粋)

 バンプマップは画像をエンボス化し、そのレリーフ部分を他の画像にマッピングします。 これにより、二番目の画像に対し、丁度粘土細工を行うような3次元の効果を生み出します。

 バンプマップとエンボスプラグイン中のバンプマップのオプションの間には 多くの違いがあります。まず、エンボスのバンプマップでは、 マップ画像を選択することはできません。

 バンプマッププラグインはエンボスよりも多くのオプションがあって、あらゆる種類の画像をバンプマップすることができます。 エンボスはアルファのないRGB画像にしか働きません。


球にマップする設定


球にマップした図。Step4-1適用後。


Step4-3適用後(着色し明瞭化後)


Step4-4適用後(ワイヤーフレーム内部透明化後)


Step4-5適用後(背景作成後)

Step 4

 テクスチャを球に変換し、ワイアーフレームを完成させます。

    1/ 作成してきたテクスチャを球に変換します。

    フィルター>マップ>オブジェクトにマップ

    設定は左図参照。

    2/ ワイアーフレームを着色します。 色>着色

    設定:
    色相=195
    彩度=100
    輝度=20

    3/ ワイアーフレームを明瞭化します。

    色>明るさとコントラスト

    設定:
    明るさ=60
    コントラスト=70

    4/ ワイアーフレーム内部が黒で塗り潰されているので、透明化します。

    色>色を透明度に

    表示されたダイアログで、透明にする色を黒に設定して実行します

    5/新規レイヤーを以下の設定で作成し、最下層に移動します。

    レイヤー名=Background
    背景色:黒


レイヤー構造


Step4-4 ワイアーフレームの完成

Step 5

ワイヤーフレームの手前部分ができたので、後方部分の作成を行います。

    1/ Wireframeレイヤーを選択し、このレイヤーを複製します。

    レイヤーを右クリック>レイヤーを複製

    2/ レイヤー名を変更します。

    今までのWireframeレイヤー=Wireframe Back
    コピーしたWireframeレイヤー=Wireframe Front

    3/ 後方のワイアーフレームらしくするために、Wireframe Backレイヤーの不透明度を 50 に落とします。

    4/ Wireframe Backレイヤーを鏡面反転させて、後方のワイアーフレームを完成させます。

    ツールボックスで鏡面反転ツールを選択し、プロパティで「垂直」にチェックを入れます。
    イメージウィンドウの中心付近を一度だけクリックします。


レイヤー構造


Step6-4 適用後(レイヤーモード変更後)


Step6-6 完成図

Step 6

 惑星の画像を嵌め込みます。作例では、オリジナルのチュートリアルのサイトから、地球の画像をダウンロードしてきました。オリジナルのサイトにアクセスし、
Files you need if you try this tutorial: の下にある Blue planet (planet-erde.jpg) をダウンロードしています。

    1/ 用意したファイルをレイヤーとして開きます。

    ファイル>レイヤーとして開く

    2/ 作例では惑星画像の直径が301pxになるようレイヤーを縮小しています。

    レイヤー>レイヤーの拡大・縮小

    [NOTE] 定規(コンパス)ツールを使用すると惑星の直径が測定できます。

    3/ サイズを変換されたレイヤーのレイヤー名を変更し、Wireframe FrontレイヤーとWireframe Backレイヤーの間に移動させます。

    レイヤー名=Earth

    4/ Wireframe Frontレイヤーのレイヤーモードを スクリーン に変更します。

    5/ Backgroundレイヤー以外のレイヤーに、レイヤーマスクを追加します。

    6/ それぞれのレイヤーマスクにブレンドを適用します。

    共通設定:
    描画色=黒、背景色=白
    グラデーション=描画色から背景色(RGB)
    形状=線形

    個別設定:
    グラデーションの適用方向=左図-上の各レイヤーのレイヤーマスクのサムネイルを参照してください。

    立体的陰影を作成するため、Wireframe FrontレイヤーとWireframe Backレイヤーに対するブレンドの適用方向は、逆にします。
    Earthレイヤーに対するブレンドの適用方向は、作例では右上から左下です。


実画像

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初版作成: 2011/01/01
Presented by HIPPO