ウィルス感染を防止する。
アンチウィルスソフトウェアはオンライン上で発生する諸問題に対するメイン防御の一つである。アンチウィルスソフトは継続的にウィルス(トロイの木馬、
ワームを含む)をスキャンする。機能を十分に発揮させるためには常にプログラムや定義ファイル等を最新の状態にしておかなければならない。
§1.なぜアンチウィルスソフトをインストールするのか?
アンチウィルスソフトがなければ、あなたのマシンはコンピュータウィルスに対して、多大な脆弱性を有することとなる。
- ・ 感染したE-Mail添付ファイルに対する脆弱性
- ・ 改悪されたサイトを訪問することによって発生するドライブバイ(ネット サーフィン中)感染に対する脆弱性
- ・ インターネット上で攻撃するウィルス(ワーム)に対する脆弱性
- ・ ウィルス感染によって持ち込まれるスパイウェアに対する脆弱性
- ・ アプリケーションドキュメント中のマクロを使用して拡散するウィルスに対する脆弱性
- ・ 使用しているソフトウェアによるが、幾許かのスパイウェアを検出することはあっても、全てのスパイウェアを検出することはな
い。
ウィルス感染させられると以下のような大変重大な結果を生じる
- ・ あなたの個人情報を使用して、あなたになりすまされ金融(預貯金等)を詐取される犯罪に遭う。
- ・ 詐欺に遭う
- ・ データの流出
- ・ コンピュータのスローダウン、もしくは使用できなくなる。
§2.アンチウィルスソフトの出来ること
アンチウィルスソフトは以下に示すような攻撃の主力防衛部隊である。
- ・ 受信したE-Mailにウィルスが添付されているか否かスキャンする。
- ・ アンチウィルスソフトはファイルが開かれるか、もしくは作成される時、ファイルを監視しファイルが感染していないことを確実
にする。
- ・ コンピュータ上の全てのファイルを定期的にスキャンする。
§3.アンチウィルスソフトが出来ないこと
アンチウィルスソフトは以下のようなことから、あなたを護ることはない。
- ・ 定義ファイル中に存在しないウィルス。
- ・ 怪しい部品の存在が疑われるにも拘らず、ユーザが敢えてインストールしたプログラム。
- ・ 大多数のスパイウェア。
- ・ スパム。
- ・ アクティブなオンライン上での詐欺や犯罪への対応。
- ・ インターネットからのハッカーの侵入。
いかなる理由にせよ、アンチウィルスソフトが常駐解除されている場合は何の効果もない。
最新の定義ファイルに更新されていないならば、大して効果はない(殆ど不要)。
ウィルス定義ファイルは犯罪における指紋に相当する。新しいウィルスがリリースされる度に、セキュリティ
ソフトメーカーは新しくリリースされたウィルスを解析し、アンチウィルスソフトがこのウィルスをブロックするよう新しい定義ファイルを作成する。
§4.アンチウィルスソフト選択方法
個人とホームオフィスでの使用のために、どのアンチウィルスソフトを購入するかを決定するための、多くの基本的選択肢が存在する。
4-1.スタンドアローンのアンチウィルスか、セキュリティスイートか?
ほとんどのアンチウイルス ソフトウェア メーカーがファイアウォール、スパムフィルタ、アンチスパイウェアのような他のセキュリティ
ソフトウェアを含んでいるセキュリティスイート パッケージと同様に、ウイルスだけをスキャンするスタンドアロン プログラムを販売している。
一般的にスタンドアロン
パッケージの価格は20ポンド(≒4115.2円)、完全なスイート版は40〜50ポンド(≒8230.4〜10288円)である。
- ・ スイートの優位性 : スイートは基本機能の全てをカバーしていて、一つのユーザインターフェイスで供給される。それぞれの
プログラムを個別に購入するより安価である。
- ・ 欠点 : アンチウィルスコンポーネントはよい物であるべきだが、スイートに供給されている他のコンポーネントは専門のメー
カーが作成している最善の物ほど良い物ではない。他のコンポーネントの幾許かは無料での利用が可能である。
初心者はスイートを購入することが最善である。
経験豊かなユーザは、様々な機能のソフトを選択し組み合わせるアプローチを考慮して欲しい。そのためにスタンドアローンのアンチウィルスソフトを購入する
ことを奨める(他のセキュリティ機能のソフトを忘れてはならない)。
4-2.無料版と有償版
個人で非営利の利用に限り無料のアンチウィルスソフトが数多く存在する。
たいていの場合、有償版の期間限定版として、もしくはあなたが希望しているソフトウェアの機能限定版として無料で提供されている。
- ・ 優位性 : 価格。
- ・ 含まれる欠点 : 期間限定もしくは技術サポートなし。機能の限定(例えば、スケジュールでのフルスキャンが出来ない等)。
マーケットを主導するメーカーのものではない。
無料版を得るのが重要でない場合、フルサポート商品の購入が望ましい。
4-3.無料の評価版をダウンロードする
幾つかのアンチウィルス
ソフトウェアメーカーにはソフトウェア(評価版)のダウンロードがある。評価期間は大体3ヶ月から1年。これら評価版のダウンロードサイトへのリンクをリ
ストしたものに
Microsoft’s
websiteがある。こちらにアクセスし利用されたい。
4-4.アンチウィルスソフトの評価基準
主な評価の基準は以下である。
- ・ 価格。
- ・ Cnet等、
評判のよい技術的ウェブサイトの評価を閲覧する。
- ・ セットアップ方法や使い方が容易であること。
- ・ 技術サポートのレベルと質(サポート ウェブサイトを含む)。
- ・ 定義ファイル更新頻度と反応性。これは多くのユーザにとって評価することは困難である。しかし、有名で評判の良いソフトウェ
アメーカーのものであれば問題ない筈である。
4-5.アンチウィルスソフトの購入方法
アンチウィルスソフトを販売店等で購入するか、それともインターネットからダウンロードするか、という問題がある。購入手段としては、メインストリートの
販売店、オンライン販売店、インターネット上のメーカーサイトからの直接ダウンロードがある。
4-6.商用アンチウィルスソフト
5台以上のネットワーク、もしくはビジネス
ユースであれば、ポピュラーなアンチウィルスソフトのビジネスバージョンを考慮すべきである。ビジネスバージョンは複数のコンピュータに関してインストー
ル、更新、取扱を容易にするよう設計されている。
§5.アンチウィルスソフトの開発メーカー
5-1.商用アンチウィルスソフト
多くの会社が商用バージョンをリリースしている。代表的には以下である。
MicrosoftはWindows互換のアンチウィルスプログラムの長大なリストを公開している。
anti-virus
programs
5-2.無償版アンチウィルスソフト
§6.ウィルスの侵入を防止するために
- ・ 見知らぬ者からの、疑わしく信頼できないソースからの、E-Mailに添付された添付ファイルを開いてはならない。いかに魅
惑的に見えたとしても
- ・ WordやExcelのようなMicrosoft Office製品ではマクロ プロテクトをオンにする。
- ・ 新しいコンピュータに付属しているアンチウィルスプログラムを使用してはならない。もしも、使用するのであれば、無料使用期
間の終了日を忘れてはいけない。このソフトの更新はその日で終了する。
- ・ 常駐させるアンチウィルスソフトは必ず一つだけにする。(訳注、バックアップスキャナは非常駐型のものを使用する)
- ・ 定期的にウイルス定義ファイルをアップデートすること。一般的ルールとして、プロテクトされている期間が切れるまでは、新た
にアンチウイルスソフトを購入する必要はない。
- ・ 無料のオンラインスキャンは有用な診断ツールである。しかし、それらはあなたのPC上にインストールされているアンチウィル
ス プログラムの代用にはなりえない。 防止は治癒より良いのだから。