Freeのウィルス対策ソフトAvastの紹介


01.ダウンロード

02.インストールと設定

03.無料版と有料版の機能の差違

04.無料版の利用期間

05.サポート

06.Avast! 4 のウィルス検出能力

07.Avast! 4 の先進性

08.外観

09.雑感


Avast! 4 Home Edition は個人ユーザで、しかも非営利ユーザーに限って無料利用可能なウィルス対策ソフトです。ウィルス検出・駆除能力はきわめて高く、既存の有 料ウィルス対策ソフトと遜色ありません。現在、世界で唯一の64bit Windows 対応のアンチウィルスでもあります。
ここ数年、ヨーロッパを中心に人気上昇中だったのですが、日本でも「窓の杜」の週間ダウンロード・ランキングで常時ベスト10入りするなど、国内での人気 も高まってきているようです。

最近、ALWIL社に日本人が参加しているため、ホームページや登録後のメール 等、日本語対応してきています。Avast!のホームページが英語表示になっている場合は、右上の日本語ボタンをクリックしてください。日本語表示に変更 されます。この操作を行っても日本語化されない場合は、そのページが日本語訳されていないことを意味しています。

§1.ダウンロード

ダウンロードはAvastのホームページから。

アクセスすると上図類似の画面が表示されます。Japanese(赤の囲み)選択してください。

§2.インストールと設定

Avastの日本語翻訳者の方が詳細なマニュアルをUpされています。そちらを参照してください。
おじい ちゃんのメモの左のナビから「Avast! 4 Home」を選択してください。
インストールは取り立てて難しい所はありません。インストール終了後、再起動が要求されます。再起動時のWindowsロゴ画面で暫く時間がかかります (数分)。Avastが設定を行っているので暫く待ちます。この現象はAvastのプログラムがアップグレードされた時にも発生します。

設定終了後Windowsが立ち上がるとシステムトレイ(画面右下)に上図のアイコンが表示されます。

§3.無料版と有料版の機能の差違

Avastには無料版と有料版があります。Avast! 4 Home Edition は無料 Avast! 4 Professional Editionは有料です。
無料版と有料版の機能の差違はこちら参照してください。

§4.無料版の利用期間

Avastをインストールした後、未登録のままだと利用期間は60日です。Avast登録サイトで登録を行うとライセンスキーがもらえます。ライセン スキーの有効期限は1年です。
登録方法は先述の「おじいちゃんのメモ」>「Avast! 4 Home」>「登録画面の説明」に従ってください。
登録が成功するとAvastからメールが来ます。タイトルは"avast! Registration"です。このメール中に

    ========================================================
    Your license key is
    ---------- cut here ----------
    *****************-?????????
    ---------- cut here ----------

    <最近は日本語になっています>
    お客様のライセンスキーはこちらです。
    ---------- キ リ ト リ ----------
    *****************-?????????
    ---------- キ リ ト リ ----------
    ========================================================
の部分がありますから、*****************-????????? の部分をコピーします。

システムトレイの(@)のアイコンを右クリック。Avastについてをクリック。上図(上)参照。
上図(下)類似のダイアログが開きます。ライセンスキーボタンをクリックし、入力欄にライセンスキーをペーストします。

この操作で一年間無料で使用できます。使用期間満了前の一ヶ月間が再登録期間です。この間に更新手続きをすると更に一年無料で使用できます。この操作を繰 り返します。Avastは無期限に無料で使用可能です。

§5.サポート

一般にフリーウェアはサポートが無いのが常識ですが、Avastはサポートしてくれます。

(1)2006年の初めまではプログラムのアップデートも自動更新されていたのですが、現在は新しいバージョンがリリースされたことを示すバルーンが表示 されます。手動で更新するように変更されています。
(2)ウィルス定義ファイルの更新は自動更新されます。

ウィルス定義ファイルが自動更新されると上図のようなバルーンが上がります。
(3)メールサポートがあります。ただし、国籍を問わず、使用する言語は英語のみです。
先方の休日にかからない限り、翌日か翌々日には返信メールがもらえます。
(4)Avast本家にはForumがあります。これも英語のみです。頑張って英語と格闘すると様々な有益な情報が得られます。
(5)先述した「おじいちゃんのメモ」にフォーラムがあります。日本のAvast利用者の良き情報交換の場になっています。
翻訳者の方のボランティアだそうですので礼を失し無いようにご利用ください。
(6)提供されているFreeツール。avast! Virus Cleaner(Avastの簡易版。常駐しませんが対応しているウィルスも少ない)。 avast! uninstall utility(標準的方法でAvastがアンインストールできない場合のユーティリティ)。

質問掲示板等でよく見かけるのですが、質問者のシステム構成が判然とせず、回答に困る場合があります。Avastのメールサポートに連絡する時は、以下の 事項は必ず記載するようにしてください。必ず英文で。

-- PCのメーカー : 日立 Dell 富士通等
-- PCの型番 : Prius Deck M シリーズ DS75M 等、マニュアルの仕様参照。
-- OS : コントロールパネル>システム>全般 タブ参照。バージョン番号まで必ず記します。
-- CPU : マニュアルの仕様を参照。クロック周波数も記します。
-- メモリ : コントロールパネル>システム>全般 タブ参照。RAMの値を記します。
-- 使用しているアンチウィルスソフト : 常駐監視分だけで差し支えありません。Avast4.6 Home Edition Build Jul2005(4.6.691)のようにBuid番号まで記載します。
ウィルス定義ファイルのバージョン、0530-2 編集日 2005/07/28 のように記します。
-- 過去に利用したことのあるウィルス対策ソフト : Norton等
-- 現在利用しているスパイウェア対策ソフト : Ad-Aware等
-- インターネット接続方法 : ADSL等
-- ファイアーウォール利用の有無 : 利用している場合はソフトの名称とバージョンを記します
-- 主に使用しているWebブラウザ : 使用しているブラウザのメニューから、ヘルプ>バージョン情報参照してください。IE 6.0.2600.1106 のようにバージョンまで記します
-- 主に使用しているメールソフト : 使用しているメールソフトのメニューから、ヘルプ>バージョン情報参照してください。Outlook Express 6.00.2800.1106 のように記します。
-- Windows Update をしていたか : 実施していれば最後に実施した日を記載。
-- エラーの再現性 : エラーを再現させることができるのであれば、その手順。
-- エラーメッセージ : エラーメッセージが発生した場合は、その内容。

この後に、あなたの現在のトラブルの状況を記します。

§6.Avast! 4 のウィルス検出能力

イギリスの著名なウィルス対策ソフト評価サイトVirusBulletinで、Avast! 4 はエントリした全て(Windows Server 2003、Windows NT、Red Hat Linux 9、Windows XP)で100%Passを取得しています。

他にもウィルス対策ソフト評価サイトは沢山あります。これらサイトを閲覧する時は十分注意してください。バックマージンが入るソフトを優先しているサイト 等も見られます。特に購入に当っては、これらサイトのデータを鵜呑みにするのではなく十分な検証を行ってください。

***************** ちょっとした実験 *****************
あるWeblogでAvast!の誤検出について述べられています。このサイトの二つの記事に対しAvast!がWin32:Mhtplo-8 [Trj]を検出をすると言うものです。
  • 「その名前で検索をかけてみましたが、どういうわけか、そのマルウェア(悪性ソフト)の詳細情報が全く出てきません」
  • 「avast!が誤検出を起こすNGワードが含まれています」
  • 「あくまでもavast!に限った誤検出なので、記事の修正の予定はありません」
等と記されておられます。

Avast!利用者として、チョッピリ調べてみる気になりました。しかし、自分のコンピュータにマルウェアの怖れのあるファイルをダウンロードして実験す るのは御免です。リカバリ自由な友人のコンピュータを借りて実験してみました。実験費用、サントリーオールド1本。

まず、Win32:Mhtplo-8 [Trj]の情報は本当に無いのか?
この件に関しては日本語情報は無いようです。しかし、英文情報は豊富でした。
次に、いよいよ25種のウィルス対策プログラムによる検出実験です。

実験に用いたウィルス対策プログラムは以下の25製品。
    AntiVir、ArcaVir、Avast、AVG、Avira、BitDefender、CAT-QuickHeal、ClamAV、DrWeb、 eTrust-Iris、eTrust-Vet、Fortinet、F-Prot、Ikarus、Kaspersky、McAfee、NOD32、 Norman、Panda、Sophos、Sybari、Symantec、TheHacker、UNA、VBA32

第一の記事。
    Avast!だけがWin32:Mhtplo-8 [Trj]を検出しました。

第二の記事。
    AntiVir ; HTML/Exploit.Mhtml
    Avast ; Win32:Mhtplo-8 [trj]
    Avira ; HTML/Exploit.Mhtml
    ClamAV ; Exploit.HTML.MHTRedir-8
    Kaspersky ; Exploit.HTML.Mht (probably variant)
    McAfee ; Exploit-MhtRedir.gen
    Sybar ; Exploit.HTML.Mht
    Symantec ; Bloodhound.Exploit.6
以上のウィルス対策ソフトがウィルスを検出しました。
ウィルスの名前が違うのは、一つのウィルスに対する別名だからです。

第一の記事では、Avast!はSignatureを探しに行った過程でWin32:Mhtplo-8 [Trj]を検出しているようです。誤検出の可能性が高いようですが、サイトのあり方にも疑問が残ります。
第二の記事となると、Avast!だけの誤検出と言えないどころか、汚染されていると言わざるを得ないのだが?

§7.Avast! 4 の先進性

世界で唯一の64bit版WindowsXP対応のアンチウィルスです。日本語情報としては「PC JAPAN 7月号」にも紹介されています。また英文情報としてはGeekTech Mailbag: Tackling Your Tech Questionsがあります。

これは先進性といえるのかどうか??
Avastは「しゃべる」アンチウィルスです。「しゃべる」といっても、のべつ幕無し「しゃべる」わけではなく、感染しているファイルがある、ウィルスが 存在する、ウィルスデータベースが更新された場合にのみ、しゃべります。
Avastのホームページに以下の文章がありますので、4.1で対応しているのではないかと思いますが、いまだかって聞いたことがありません。通常音声 切ってあるから・・・・。
avast! 4.1 Home/Pro now speaks ten languages - English, Czech, German, Spanish, Italian, Dutch, Hungarian, Polish, Portuguese (Brazil) and Japanese!

§8.外観

Avastの概観はこんな感じです。雰囲気を変えたい場合はAvast のスキンにアクセスし、お好みのスキンをダウンロードしてください。ソフトさえ用意すれば自分でスキンを作成することも出来ます。

§9.雑感

ウィルス対策ソフトをAvastに変え、WebブラウザもFirefox、Operaをメインに使用し始めて半年あまりになります。ここ数ヶ月はウィル ス・スパイウェアとも感染は起きていません。もっともSpybotS&DやSpywareBlasterは使用していますが・・・。
注文をつけるとすればウィルス情報の拡充とRootkitsへの対応なのですが・・・。
なお、たいていのファイアーウォールと整合しますが、現時点ではZoneAlermとの不整合が報告されています。